2017年プロ棋戦ふりかえり!下半期編

今回は2017年下半期タイトル戦一般棋戦の結果を振り返ります。

※上半期の振り返りはこちら

2017年ももうすぐ終わりということで、この記事では上半期のタイトル戦と一般棋戦の結果を振り返ります。上半期には名人戦や棋聖戦で数々の名勝負が生まれました。
将棋はかせ
2017年の後半にもいろんなことがあったな。
ワン太くん
羽生竜王が永世七冠になったり、菅井王位中村王座の誕生もあったりしたね。
それじゃあ2017年の下半期を振り返ってみよう

※叡王戦は2017年度からタイトル戦に昇格し、初めての七番勝負は来年3~5月に行われる予定です。

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王位戦~真夏の本場所。菅井の季節

7~8月には第58期王位戦七番勝負が行われました。菅井竜也王位が当時の羽生善治王位を1で破り、初タイトルを獲得しました。

菅井竜也王位

出典:王位戦中継ブログ

夏の王位戦では菅井王位がいろんな振り飛車の新戦術を使ったな。

☆王位戦の戦型☆

第1局 三間飛車(先手:羽生)菅井勝ち

第2局 角交換振り飛車(先手:菅井)菅井勝ち

第3局 三間飛車(先手:羽生)羽生勝ち

第4局 相振り飛車(先手:菅井)菅井勝ち

第5局 角交換振り飛車(先手:羽生)菅井勝ち

正直菅井王位の序盤作戦は分類しにくいんじゃ。相振り飛車の第4局以外は基本的には角交換振り飛車系の将棋なんだけど。
第1局と第3局は「うっかり三間飛車」といわれて最近注目されてるね。

第3局の出だし(後手が菅井王位)

普通なら△5二飛のゴキゲン中飛車にするところだが…

従来なら中飛車に構えるところで三間飛車にうっかり手が滑ったんじゃないかという作戦じゃな。
振り飛車にはまだまだ未知の可能性がたくさんあるんだって感じたよ。
うむ。菅井王位の斬新な序盤が話題になったけど、実際は中終盤の強さがタイトル獲得の原動力だったな。
菅井王位は初挑戦で初タイトル。チャンスをしっかりものにしたね。
菅井王位の快挙は地元岡山のファンを大いに沸かせたな。

菅井王位の紹介記事

研究熱心な作戦家、菅井竜也王位の魅力や弱点を解説しています。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。

羽生竜王の紹介記事

七冠独占のレジェンド、羽生善治竜王の強さの秘密や弱点について解説しています。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。

YAMADA杯~若さと勢い!三枚堂が優勝

8月27日には第2回上州YAMADAチャレンジ杯の決勝が行われ、三枚堂達也六段が高見泰地五段を破って優勝しました。

三枚堂達也六段。トーナメントでは藤井四段を倒した。

出典:デイリースポーツ

期待の若手、三枚堂達也六段がついに棋戦初優勝
関東の若手では佐々木勇気六段や増田康宏四段が注目されてたけど、三枚堂六段も追い付いてきたね。
YAMADA杯は若手だけの棋戦。今度は全棋士棋戦での活躍に期待じゃ。

銀河戦~絶対王者倒して初優勝!

9月26日には第25期銀河戦の決勝が放映されました。久保利明王将羽生善治竜王勝ち、初優勝をしました。

久保利明王将

出典:王将戦中継ブログ

久保王将が銀河戦で優勝!意外にも初めてなんだね。

そうじゃな。決勝では羽生竜王を倒したことにも大きな価値がある。

去年は藤井猛九段が優勝したから、2年連続の振り飛車党の優勝なんだね。
全国1億人の振り飛車ファンを勇気づける偉業じゃな。

※はかせ調べ

久保王将の紹介記事

https://shogi-hakase.com/kishi/kubo/

新人王戦~19歳増田が貫録の2連覇

10月16日には第48期新人王戦決勝三番勝負の第2局が行われました。増田康宏四段佐々木大地四段に勝って2連勝で優勝しました。増田四段は昨年に続き2連覇を達成しました

増田康宏四段

出典:新人王戦中継ブログ

藤井四段に29連勝目を献上するという屈辱を味わった増田四段だけど、新人王2連覇の快挙だね!
増田四段は中学生棋士になれるチャンスもあった超逸材。実力は本物じゃ。
今はまだ20なのにもう貫録があるよね。
最近は藤井四段に話題を持っていかれておるが、増田四段ももう一度注目を取り返してほしいな。

王座戦~秋の夜長に涙の戴冠!

9~10月には第65期王座戦五番勝負が行われました。中村太地王座羽生善治竜王31で破り、王座を奪取しました

初タイトルを獲得し涙ぐむ中村王座。

出典:王座戦中継ブログ

☆王座戦の戦型☆

第1局 羽生の雁木(先手:中村)中村勝ち

第2局 相掛かり(先手:羽生)中村勝ち

第3局 角換わり腰掛け銀(先手:中村)羽生勝ち

第4局 角換わり(先手:羽生)中村勝ち

中村王座が3度目のタイトル戦でついに羽生竜王の壁を破ったね。

前回の王座戦から4年辛く苦しい時期を乗り越えてタイトルを手に入れたな。

このシリーズは本当に大熱戦ばかりだったね。

第1局の終盤戦

先手:中村王座 後手:羽生竜王

中村王座の玉がすごいところに。互いの玉が向かい合ってるね。

この将棋で羽生竜王は負けたが、実は投了図から千日手にする進行があったことでも話題になったな。

羽生中村戦はいつもすごく内容が盛り上がるよね。

そうじゃな。いつも形勢が二転三転するギリギリの将棋じゃ。
中村王座は念願の初タイトル獲得だけでじゃなく、テレビ出演も多くて最高の一年になったね。

中村王座の紹介記事

https://shogi-hakase.com/kishi/taichi/

https://shogi-hakase.com/kishi/20171127taichi/

加古川清流戦~遅咲き西田がいきなり優勝!

10月21日と22日には第7期加古川青流戦三番勝負が行われました。西田拓也四段井出隼平四段と対戦し、2勝1敗で優勝しました。

西田拓也四段

出典:神戸新聞社

若手の登竜門加古川清流戦では西田四段が優勝したね。

西田四段は25歳で今年プロになった苦労人。いきなり大きな実績を打ち立てたな。

JT杯~やっぱり楽しい山崎将棋

11月19日には第38回将棋日本シリーズJTプロ公式戦の決勝が行われました。山崎隆之八段豊島将之八段に勝利し、優勝しました。

山崎隆之八段

出典:電王戦中継ブログ

山崎八段が久しぶりの棋戦優勝だね!
トーナメントでは羽生竜王、佐藤名人、そして豊島八段と最高の敵を倒してきたな。
JT杯でも山崎八段の将棋は豪腕で楽しい将棋を見せてくれたね。

山崎八段の紹介記事

我が道を行く西の天才、山崎隆之八段の魅力を解説しています。難しい将棋の話は無いので、将棋が分からない人でも楽しめます。

豊島八段の紹介記事

最近、勝ちまくっている絶好調の豊島将之棋聖の魅力について解説しています。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。

竜王戦~年締めくくる永世七冠!

10~12月には第30期竜王戦七番勝負が行われました。羽生善治竜王渡辺明棋王41で破り、竜王を奪取しました。これによって羽生竜王は永世竜王の資格を得て、永世七冠を達成しました。

羽生善治竜王

出典:棋聖戦中継plus

☆竜王戦の戦型☆

第1局 相掛かり(先手:羽生)羽生勝ち

第2局 羽生の雁木(先手:渡辺)羽生勝ち

第3局 羽生のゴキゲン中飛車(先手:羽生)渡辺勝ち

第4局 矢倉(先手:渡辺)羽生勝ち

第5局 角換わり腰掛け銀(先手:羽生)羽生勝ち

たくさんの話題があった2017年。最後は羽生竜王の大偉業だね!

2008年に竜王奪取に失敗してから、10年かかってやっと永世竜王になれたな。

内容的には第3局以外は羽生竜王の快勝だったね。

うむ。夏から2つタイトルを失った羽生竜王だったが、竜王戦では別人のように輝きを取り戻したな。
逆に渡辺棋王はさえない将棋ばかりだったね。今不調でかなり苦しんでるけど、早く立て直してほしいな。

代名詞ともいえる竜王を失った渡辺棋王

出典:竜王戦中継plus

渡辺棋王の紹介記事

史上4人目の中学生棋士で、初の永世竜王になった渡辺棋王の魅力や弱点などを解説しています。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。

下半期の総括

下半期の主役はなんといっても羽生竜王だったな。

2つタイトルは失ってしまったけど、不死鳥のごとく復活して竜王を奪還したね。

そして菅井王位中村王座もよく頑張った。よくぞ羽生竜王の牙城を崩したな。

雁木角換わりなどで、ソフトの影響を受けた将棋も大流行したね。

参考記事

この1年間にプロ将棋で起こっている、陣形の流行の変化を解説しています。渡辺竜王をはじめ多くの棋士が流行の変化に影響を受けています。プロ将棋の流行が分かるともっと観戦を楽しめるようになります。

非公式戦でも多くの忘れられない戦いがあったな。特に魂の七番勝負

若手が6勝1敗という衝撃の結果。さすがに驚いたね。

そうじゃな。今は若手のレベルが非常に高く、トップと互角以上じゃな。

来年はどんな一年になるかな?はかせ。
やっぱり台風の目は藤井聡太四段。そして彼より少し上の20代の若手の活躍も注目じゃ。
今年は全く予想外のことばかり起きたね。来年もきっと奇想天外な年になるよ!

2017年上半期の振り返りはこちら

2017年ももうすぐ終わりということで、この記事では上半期のタイトル戦と一般棋戦の結果を振り返ります。上半期には名人戦や棋聖戦で数々の名勝負が生まれました。

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