2017年プロ棋戦ふりかえり!上半期編

今回は2017年上半期タイトル戦一般棋戦の結果を振り返ります。

※下半期の振り返りはこちら

今回は2017年の下半期のタイトル戦と一般棋戦の結果を振り返ります。下半期には王位戦、王座戦、竜王戦などで数々の名勝負が生まれました。
将棋はかせ
2017年ももう終わるのう、ワン太くん。
ワン太くん
今年の将棋界は29連勝ひふみん永世七冠と本当にいろんなことがあったね。
それじゃあ2017年の棋戦結果を1月から振り返ってみよう
ちなみに将棋界の年度は4月始まりだから、1~3月は2016年度、4月以降が2017年度だよね。

※叡王戦は2017年度からタイトル戦に昇格し、初めての七番勝負は来年3~5月に行われる予定です。

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王将戦~冬将軍の帰還!

1~2月には第66期王将戦七番勝負が行われました。久保利明王将が当時の郷田真隆王将をで破り、6期ぶりに王将位に返り咲きました

久保利明王将

出典:王将戦中継ブログ

☆王将戦の戦型☆

第1局 ゴキゲン中飛車(先手:郷田)久保勝ち

第2局 角交換振り飛車(先手:久保)久保勝ち

第3局 角交換振り飛車(先手:郷田)久保勝ち

第4局 ゴキゲン中飛車(先手:久保)郷田勝ち

第5局 ゴキゲン中飛車(先手:郷田)郷田勝ち

第6局 角交換振り飛車(先手:久保)久保勝ち

この番勝負では久保九段がいろんな新しい振り飛車を披露したな。

第2局で先手が久保王将。三間飛車の出だしから角交換振り飛車に。

最近は菅井王位も振り飛車で今まで見たことが無い序盤作戦をたくさん使ったね。
久保王将は見事なさばきで毎局振り飛車ファンを魅了したな。
郷田九段はさえない将棋が多く、残念な失冠になったね。

惜しくも敗れた郷田九段

出典:王将戦中継ブログ

久保王将はかつて1~3月のタイトル戦、王将と棋王の二冠を保持して「冬将軍と呼ばれておった。今年は冬将軍の復活を印象付ける一年だったな。

久保王将の紹介記事

さばきのアーティスト、久保王将の魅力や弱点について解説しています。難しい将棋の話は無いので初心者の方でも楽しめる内容です。

朝日杯~静岡のホープ、衝撃の優勝!

2月11日には第10回朝日杯の決勝が行われ、八代弥六段が村山慈明七段を破って優勝しました。

八代弥六段

出典:朝日新聞社

2016年度の朝日杯は八代六段が優勝22歳五段の若者が全棋士棋戦で優勝したのは大きな衝撃だったな。
八代六段は同期でプロになった斎藤慎太郎七段に後れを取っていたけど、ここですごい実績を打ち立てたね。
この優勝は三枚堂達也六段佐々木勇気六段をはじめとした20代前半の棋士にかなり刺激になったようじゃ。

棋王戦~暗い冬明け永世棋王に!

2~3月には第42期棋王戦五番勝負が行われました。渡辺明棋王千田翔太六段3で破り、棋王を5連覇永世棋王の資格を得ました。

出典:竜王戦中継plus

☆棋王戦の戦型☆

第1局 角換わり(先手:千田)稲葉勝ち

第2局 矢倉(先手:渡辺)佐藤勝ち

第3局 渡辺のゴキゲン中飛車(先手:千田)稲葉勝ち

第4局 矢倉(先手:渡辺)佐藤勝ち

第5局 矢倉(先手:渡辺)佐藤勝ち

渡辺棋王が棋王を5連覇して、永世棋王になったね。
永世棋王の条件は連続5期のみ。かなり厳しい条件で、達成したのは羽生竜王渡辺棋王だけじゃな。
すごいね。でも千田六段も健闘したね。
千田六段はソフトをフル活用してメキメキと力をつけて、ついに渡辺棋王を追いつめるところまで行ったな。

渡辺棋王をギリギリまで追い詰めた千田六段

出典:棋王戦中継plus

渡辺棋王の紹介記事

史上4人目の中学生棋士で、初の永世竜王になった渡辺棋王の魅力や弱点などを解説しています。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。
この1年間にプロ将棋で起こっている、陣形の流行の変化を解説しています。渡辺竜王をはじめ多くの棋士が流行の変化に影響を受けています。プロ将棋の流行が分かるともっと観戦を楽しめるようになります。

NHK杯~びっくり仰天!会長が優勝

3月26日には第66回NHK決勝が放映されました。佐藤康光九段佐藤和俊六段勝ち、3回目の優勝をしました。

佐藤康光九段

出典:王将戦中継ブログ

佐藤九段は将棋連盟の会長なのに優勝しちゃったよ!
この頃は会長になったばかりでスケジュール的にも精神的にも大変な時期だったはず。改めて佐藤九段の底力を感じたな。

佐藤九段の紹介記事

1秒間に1億と3手読む男、佐藤康光九段の魅力について解説しています。難しい将棋の話は無いので、将棋が分からない人でも楽しめます。

名人戦~新しい春告げる20代対決!

4~6月には第75期名人戦七番勝負が行われました。佐藤天彦名人稲葉陽八段で破り、名人防衛を果たしました

佐藤天彦名人

出典:朝日新聞社

☆名人戦の戦型☆

第1局 横歩取り(先手:佐藤)稲葉勝ち

第2局 相居飛車力戦(先手:稲葉)佐藤勝ち

第3局 相居飛車力戦(先手:佐藤)稲葉勝ち

第4局 角換わり(先手:稲葉)佐藤勝ち

第5局 横歩取り(先手:佐藤)佐藤勝ち

第6局 相掛かり(先手:稲葉)佐藤勝ち

21年ぶりに20代同士の名人戦。若手が大活躍した今年を象徴するシリーズじゃ。
相居飛車のいろんな戦型が出たね。名人戦らしいバリエーションだ。

稲葉八段は善戦するも一歩及ばず

出典:毎日新聞社

佐藤名人の手厚い将棋が印象に残ったな。

第6局、後手が佐藤名人。4枚の桂で手厚く攻めた。

桂4枚の攻め。先手陣は圧力で押しつぶされそうだよ。
まさに横綱将棋で、ファン納得の名人防衛だったな。

佐藤名人の紹介記事

理想を現実にし続ける貴族、佐藤天彦名人の特徴について解説しました。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。

稲葉八段の紹介記事

今年20代での名人挑戦を果たした、稲葉陽八段の魅力について解説しています。難しい将棋の話は無いので、将棋が分からない人でも楽しめます。

電王戦~ついに名人敗れて終結!

第2期電王戦は4月1日に第1局、5月20日に第2局が行われました。PONANZA佐藤天彦名人に2連勝し、2012年から6年続いた電王戦は幕を閉じました

出典:電王戦中継ブログ

最強ソフトPONANZAが佐藤名人に2度も完封勝ちしたね。
佐藤名人が手も足も出なかった本当に恐ろしい地獄の強さだったな。

第1局投了図

先手:佐藤名人 後手:PONANZA

まだまだ中盤戦だけど、佐藤名人は投了したんだね。
中盤の時点で大差がついてしまったからな。第2局も同じようにPONANZAが中盤で圧勝。
ついに名人までコンピュータに負けてしまったね。
これでコンピュータが完全にプロを超えたと言って異論は無いじゃろう。白黒はっきりつける2番勝負で、長い将棋の歴史の中で非常に価値がある対戦だった。
6年続いたソフト対棋士の電王戦は今年で終わったね。
たくさんの名勝負を見せてもらったし、改めて人間が死力を尽くす姿の美しさを感じたのう。

棋聖戦~初夏のさわやかな風。慎太郎登場!

6~7月には第88期棋聖戦五番勝負が行われました。羽生善治棋聖斎藤慎太郎七段31で破り、棋聖10連覇を達成しました。

羽生善治棋聖

出典:棋聖戦中継plus

☆棋聖戦の戦型☆

第1局 矢倉(先手:斎藤)羽生勝ち

第2局 角換わり(斎藤の右玉)(先手:羽生)羽生勝ち

第3局 羽生の藤井システム(先手:斎藤)斎藤勝ち

第4局 横歩取り(先手:羽生)羽生勝ち

居飛車の戦型が一通り出たね。でもその中に藤井システムが!
羽生棋聖は番勝負で振り飛車で意表を突くことがたまにあるな。

第3局、後手の羽生棋聖が四間飛車の藤井システム

斎藤七段は初のタイトル戦でかなり善戦したけど、羽生棋聖の壁は厚かったね。

初のタイトルに挑戦した斎藤七段

出典:棋聖戦中継plus

確かに斎藤七段がタイトルを取るには、もう一段階レベルを上げる必要がありそうじゃ。
羽生棋聖はこれで棋聖10連覇。ちょっと強すぎだよ!
羽生棋聖は1日制のタイトル戦が得意棋聖戦は特に相性がいいようじゃ。

羽生棋聖の紹介記事

七冠独占のレジェンド、羽生善治竜王の強さの秘密や弱点について解説しています。将棋が分からない人でも楽しめる内容です。

上半期の総括

上半期はトップ棋士が安定した強さを見せたな。
羽生棋聖、佐藤名人の防衛戦。久保王将の奪還劇。佐藤康光九段のNHK杯優勝とかが印象的だったね。
そして名人がソフトに負けるという象徴的な出来事もあったな。
棋士とソフトが対決する時代が終わったって感じがするね。
非公式戦でも多くの忘れられない戦いがあったな。特に炎の七番勝負獅子王戦じゃな。

☆獅子王戦☆

羽生竜王加藤九段先崎九段藤井四段の4人でのトーナメント。決勝で羽生竜王が藤井四段を倒して優勝。

上半期には藤井四段の大活躍もあったね。
そうじゃな。加藤一二三九段の引退も六月。新しいものと古いものが入り混じる半年間だったな。

※下半期の振り返りはこちら

今回は2017年の下半期のタイトル戦と一般棋戦の結果を振り返ります。下半期には王位戦、王座戦、竜王戦などで数々の名勝負が生まれました。

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