豊島八段の丁寧な勝利!A級プレーオフ第1戦の振り返り

出典:王将戦中継ブログ

本日3日4日(日)

A級順位戦のプレーオフ久保王将VS豊島八段が行われ、豊島八段が勝利しました。

 ・戦型

久保王将の四間飛車

・結果

157手で豊島八段の勝ち

・終局時刻

0時37分

豊島八段が丁寧な指しまわしでリードをきっちり保って勝ったね。
これで豊島八段はあと4連勝で挑戦権獲得じゃな。

A級プレーオフトーナメント

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プレーオフ第1戦の振り返り

出典:王将戦中継ブログ

本局は王将戦第2局と同じ出だしで、久保王将の四間飛車になったね。

先手:豊島八段 後手:久保王将

後手の久保王将は9筋を突き越してるうえ、穴熊だよ。欲張りな陣形だね。
豊島八段もそんないい陣形を許すはずはなく、この後しっかり反発していったな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

豊島八段は久保王将が伸ばしてきた端から反発

この端の駆け引きは両者想定内で、本局でやってみたい形だったようじゃな。

☆昼食☆

久保王将:珍豚美人(ご飯と味噌汁のセット)

豊島八段:黒毛和牛カレーうどん

先手:豊島八段 後手:久保王将

久保王将は金と銀を2枚も前線にくり出していったね。 
かなり積極的だが、玉が薄いので指しこなすのは大変そうな形じゃな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

積極的な姿勢の久保王将はガンガン駒をぶつけていったね。
ゆっくりしてると豊島玉がどんどん堅くなっていきそうだから、動いていったな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

久保王将は角を飛び出して、強くさばきに行ったね。
ちょっと強引すぎる感じもするけど、久保王将らしいさばきを重視する順だったな。

☆夕食☆

久保王将:ソースカツ定食

豊島八段:ポークステーキ150グラム

先手:豊島八段 後手:久保王将

強気に駒をさばいた久保王将。飛車を成りこむことに成功したね。
久保王将は玉が薄くて反撃が来ると厳しい。とにかく攻め続けて、一気に寄せてしまいたいな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

豊島八段は自玉周辺にめちゃくちゃ駒を集中させて徹底防衛だよ。
豊島八段はとにかくここをしのげば、反撃して勝てるという局面じゃな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

 勢いよく攻め続けてきた久保王将だったけど、ここでついに受けに
やはり少し苦しく、直線的な展開ではダメとひねった手じゃな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

両者自陣に駒を埋めて、なかなかゴールが見えない勝負だね。
2人とも挑戦権まではかなり遠いけど、それでもすごい闘志じゃな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

豊島八段は攻防の▲7五銀
攻めたり守ったりの長い将棋も徐々にゴールが見えてきたな。

先手:豊島八段 後手:久保王将

日付が変わったころ、ついに豊島八段が寄せに出たね。

先手:豊島八段 後手:久保王将

豊島八段の鋭い寄せに、久保王将も自陣飛車で最後まで粘ったけど…

投了図

先手:豊島八段 後手:久保王将

焦らずじっくり優位をキープし続けて、最後には一瞬の寄せ豊島八段の辛抱強い勝利じゃな。
終始丁寧に受けて、しっかりリードを守って逃げ切ったね。
過密スケジュールの中、つい雑な手が出てもおかしくないのに、手堅い指しまわしを貫いたな。
久保王将は意欲的な中盤終盤の曲線的な粘りが印象に残ったけど、少し及ばなかったね。

はかせの予想は当たったの?

じゃあ、はかせの予想が当たったか答え合わせしよう!

☆はかせの大予想☆

①戦型

ゴキゲン中飛車

×(実際は四間飛車)

豊島八段は王将戦第2局と同じく、久保王将に中飛車をやらせない出だしだったね。
豊島八段としては四間飛車でやりたい対策があったようじゃ。実際序盤は豊島八段がポイントをあげたな。

終局時刻

23時くらい

×(実際は0時37分)

あっさり終わるかもと予想してたけど、遅い終局になったね。
2人とも安易な斬り合いに行かず、絶対負けたくないという気迫が伝わってくる熱戦だったな。

③勝敗

わずかに久保王将が有利

×

目前にあった挑戦権を2日前に失って、2日後には王将戦の大勝負平常心ではいられない一局だったんじゃないかな。
そうかもしれんな。でも2人ともすごい集中で、ハイレベルな駆け引きを見せてくれたな。すばらしい!
これで勝った豊島八段は10日(土)に佐藤康光九段とのプレーオフ第2戦に進出だね!
挑戦権まではまだまだ遠い道のりだけど、今日のような闘志あふれる将棋を見せてほしいな。
そして明日はもう王将戦第5局。豊島八段は1勝3敗で絶体絶命だね。
今日の勝利で自信を取り戻して、王将戦も1局ずつ返して行ってほしいところじゃ。
2人とも休む間もなく大事な対局が続くけど、体調を万全にしていい将棋を見せてほしいな!

次のプレーオフ第2戦の予定

・日程

3月10日(土)

・対局者

豊島将之八段

佐藤康光九段

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コメント

  1. ころ次 より:

    丁寧な解説ありがとうございました
    藤井聡太ブームからの将棋ファンで、駒の動きくらいしか分からないものです。
    昨夜のプレーオフの中継を見ていて、解説の方が、4-5歩と豊島八段がさしたことの有効性を疑問視されていましたが、あれは結局どんな意図で豊島八段がさしたのかモヤモヤしています。
    素人なので分からないでしょうが、あの1手は意味があったのか知りたいとおもいます。

    • はかせ より:

      記事読んでくださってありがとうございます。将棋に興味を持っていただけて、嬉しく思います。

       

      豊島八段の▲4五歩は「飛車の横利きを通して、受けに使う」という狙いです。


      ▲4五歩まで 先手:豊島八段 後手:久保王将

      上の図で分かるように、歩を一つ前に進めたことで飛車の横利きが通ります。そしてこの横利きが、守りに効いています。飛車の力で四段目に防衛ラインができたというイメージでしょうか。

      この局面では、飛車が久保王将の角と桂をにらんでプレッシャーをかけていますし、将来的にもずっと四段目の防衛ラインとして効きそうです。豊島八段はこの▲4五歩の前に、玉周辺にたくさん守り駒を打って「しばらく受けに回る」方針で指していたので、▲4五歩もその方針に沿った手と言えそうです。

       

      ちなみにこの手が意外だと思われたのは

      ・飛車は▲2四飛~2一飛成と敵陣に成り込ませて「攻め」に使うのが自然な発想だから

      ・そもそもこの手がどのくらい受けに効いているのか(どのくらいプラスになっているのか)微妙な感じがするから

      というような理由だと思います。参考にしていただければ幸いです。