必至問題をやってみよう②

前回のページ

簡単な必至問題をやってみましょう。「長い詰みより短い必至」という格言もあるように、必至をかけるのは終盤で重要なテクニックです。
将棋はかせ
前回のページでは、

簡単な必至問題をやってみたぞ。

今回のページではもう少し難しい必至問題をやってみよう!

※「必至」については下のページ

(このページの前に読んでください)

将棋の格言「王手は追う手」を紹介しています。むやみに王手をかけるのではなく、相手玉の包囲網を作って包むように寄せることが大切です。
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問題①~まずは1手必至から!

必至問題って実戦の終盤みたいで楽しいね!
そうじゃな。実戦では詰将棋みたいにきれいに終わることは少ない。 必至を覚えると役に立つぞ。
じゃあはかせ、早速やってみよう!

問題①

1手で受け無しに追い込めばいいんだよね。
そう。次に詰む形で、しかも受けが無い状態を目指すんじゃ。

それでは正解発表じゃ。

問題①正解

この▲3一銀自体は難しくない手じゃが、完全に受けが無いことを読み切るのが肝心じゃ。
そうだね。じゃあ△4一金打なら?

参考図(4一金打)

玉方が△4一金打と受けたら?

ワン太くん、どう進めるか考えてみよう。
うん。これは詰みそうだな。

上の図から

▲4二銀成 △同金

▲3一金  △2二玉

▲4二竜

と進んで

参考図(4一金打)

詰んだね!
じゃあ今度は△4一銀と受けたら?

参考図(4一銀)1

玉方が△4一銀と受けたら?

これも詰みそうだ。

上の図から

▲4二銀成 △同銀

▲2二金  △同玉

▲4二竜  △3二金

▲3一銀

と進んで

参考図(4一銀)2

これも詰みじゃ。最後に△2四歩と受けたらどうする?

参考図(2四歩)1

玉方が△2四歩と受けたら?

これは簡単!

▲4二竜△2三玉▲2二竜だね。

参考図(2四歩)2

ワン太くん、必至問題の考え方が分かってきたかな?
うん!答えの1手だけじゃなくて、その後の受けも読まないといけないね。
そう。今やったように、受けの手を1つ1つ精査するんじゃぞ。

問題②~次は3手必至!

必至問題は読む量が多くて疲れるね。
そうじゃな。詰将棋より手の選択肢が多いから、なかなか初心者には大変じゃ。

分からなくても気長にじっくりやってみよう。

じゃあ今度は3手必至だね。がんばるぞ!

問題②

3手後に必至にするのを目指してな。
う~ん、分からない。
必至問題はきついけど、諦めずにがんばれ。

問題②正解

▲2二角

△同角

▲2四桂

はえ~、角を捨てるのかあ。確かにこうなると1二の地点を受ける手段が無いね。
そう。角を打たずに▲2四桂と打ってしまうと下の図のように…

問題②参考図1

いきなり▲2四桂と打ってしまうと△2二金の受けがある。

そっか。2二のスペースに金を打って受けるのか。
そう。このスペースを消すために、▲2二角の捨て駒をするんじゃな。
必至問題でも捨て駒のテクニックを使うんだね!

問題③~じっくり味わおう!

それじゃあ次の3手必至に行ってみよう。この問題は、ある定番の必至問題をアレンジしたやつじゃ。

問題③

 この問題は結構奥が深いから、じっくり味わってほしいのう。
玉に端の方から逃げられそうだなあ。どうしましょ?
それでは正解発表じゃ。

問題③正解

▲1二金

△同香

▲1一銀

香車の前に金!こんな手があるのか。
香車を1つ上げさせて、後ろのスペースに銀を打つんじゃな。
そっか。こうすれば玉が右側に逃げられないんだね。
そう。この問題は奥が深いから、じっくり解説していこう。

1手目に▲1三銀だと?

じゃあ、まず1手目に▲1三銀と打つのはどうかな?

参考図(▲1三銀)1

1手目に▲1三銀としたら…

なんだかこの手も逃げ道をふさいで、正解に見えるなあ。
実はこの手は、おしい一手なんじゃ。この銀を桂か香車で取れば、詰みがある。

参考図(▲1三銀)2

△同香と取ったら、▲4二金以下簡単な詰み。

桂か香車で取るのは逃げ道がふさがるから、簡単な並べ詰みだね。
そう。でも角で取る手もあるんじゃ。

参考図(▲1三銀)3

△同角だと、この角が受けに効いてくる。

角でも逃げ道はふさがるけど…
さっきと同じように詰まそうとすると、最後の最後で角が受けに効いて詰まないんじゃ。
ほんとだ!角が2二を守ってて、詰まないんだね。
そういうわけで、1手目に▲1三銀と打つのはおしくも不正解なんじゃ。

もし5三とが無かったら

この問題で5三のと金が無い場合をちょっと考えてみよう。

参考図(5三と無し)1

もし5三のと金が無かったら…

と金がいなくても、必至に見えるなあ。
実はここでいい受けの手があるんじゃ。考えてみよう。

参考図(5三と無し)1

受けの好手、△4二飛

ここで△4二飛という受けがあって、詰まないんじゃ。
飛車を受けに使うのか!
この飛車打の受けが効かないように、5三にと金があるんじゃ。
なるほど。5三のと金にはそういう意味があるんだ。
詰将棋でも必至問題でも、基本的にはすべての駒に意味がある。駒を配置した出題者の意図まで分かると楽しいな。

類題もやってみよう!

実は今やった問題は、下の有名な必至問題をアレンジしたやつなんじゃ。

定番の必至問題

せっかくだからこっちも考えてみよう。
さっきのよりシンプルだね。持ち駒に歩があるな。
実はその歩がポイントなんじゃ。
どうして?
さっきと同じように進めて、△4二飛と受けられた時に…

△4二飛の受けに、▲3二歩という好手があって詰み。

持ち駒の歩を3二に打つ一手があるんじゃ。玉で取っても飛車で取っても詰み。
へー!持ち駒の歩のおかげで、△4二飛の受けが無意味になるんだね。
この定番の問題では、ここまで読み切って初めて正解じゃな。でもかなり難しいから、先にアレンジした方を出題したぞ。
そういうことか!はかせもいろいろ考えてるんだね。
うん。必至問題って作るの大変だから、ワン太くんの役に立ってよかった。
必至問題は解くのも大変だけど作るのも大変なんだね。はかせありがとう!

まとめ

ああ~すっごい考えた!でもなんだか強くなった気がする
必至問題は攻方も玉方も手の選択肢が広いから、読む量が多くて大変じゃな。でも気長にやれば絶対わかるから、諦めないことじゃ。
うん。もっとたくさん勉強して、終盤がうまくなりたいな。
じゃあ次回は「詰みか必至か問題」をやろう。

とっても分かりやすく終盤のトレーニングができる一冊

もっと必至問題がやりたい人はこの本がおすすめ。

(第26問まで試し読みができます)

次のページでは、「詰みか必至か問題」をやってみよう!
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